
こんばんは、ナツメグです。
さて今日の戯言は、裏バイトサークルの問い合わせフォームに舞い込んだ不可思議な仕事の依頼「
泥棒をする裏バイト」の話の続きです。
記事の後編に当たるので、前編に興味のある方はこちらからどうぞ。
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【裏バイトサークル管理人の戯言】泥棒に入る裏バイト・前編さてそんな訳でいよいよ依頼人にお会いして計画を立てる事に、前回の記事では端折りましたが、この依頼人とのご対面はいつも結構楽しい所だったりします。どんな人がこんな突飛な事を思いつくのかと。

依頼人の家の近くのなんでもないコーヒー屋さんに入りお話を伺う事に。もうこの時には僕の頭の中は泥棒のことで一杯で、「当日は何を着ていこーかな、やっぱり目立たない服装なのかな」とか「いくら依頼人のお宅とはいえ、指紋は残せないから素敵な軍手買わなくちゃ!」などと話を聞く前からすでにやる気満々の状態。
そしていざお会いしてみると、まーなんてことのない普通の大学生です、僕もなんてことない普通の青年です。
ナツメグ「初めましてナツメグです」
依頼人「は、初めまして・・・」
と良くキャンパス内でもありそうな挨拶を済ませ、まずは依頼内容と依頼人が信頼出来る人物かどうかを確認。幸いまともな人のまともなお願いだったので、いよいよ作戦会議を開始。
・警察には通報しないでね。
・もしおじいちゃんが起きてきて見つかった時は友達ってことでいこうね。
などと要望を伝えつつ、間取りや行動手順を決めていきます。
・実際には金品は何にも盗らず、荒らした形跡だけを残す事。
・侵入はいつもおじいちゃんが鍵を掛けない窓から。
など、詳細や日取り・当日の段取りも決定し(細かい事は伏せますが)いよいよ実行する事になりました。
さて果たして!
裏バイト決行当日、集合はおじいちゃんが昼寝を取る時間に合わせて侵入する為、真っ昼間。空き巣犯の気持ちがちょっとだけわかります。
いざ、良くある住宅街を依頼人と歩き、あらかじめ準備していた手袋をして(この日の為に素敵なのを買いました)そして、依頼人が言う通り普段おじいちゃんが鍵を掛けてない窓をガラガラっと空けてお邪魔します。
侵入成功。なんとも不思議な泥棒です。
そのまま、おじいちゃんの眠る寝室を通り過ぎ、事前に話していた通りの手順でお家を二人で荒らしていきます。始めはちょっとした緊張と不慣れもあり、物音を立てない様コソコソ始めてみたのですが、時間が経つにつれてなんともいえない興奮に包まれていきます。
金品を探しているように見せなきゃ行けないので、お金の隠してありそうなところをあっちにゴソゴソ、こっちでゴソゴソ。お互いにちょっぴり楽しんでいるのが分かります。なんせ普段は綺麗にしろと散々言われて来たお部屋をおかまい無しに散らかし放題なわけで、いやー楽しい。
そうこうして30分も経過すると、もう一丁前に荒らされたお部屋が完成します。これには僕たちもビックリしつつも、我ながら良い出来です。まさしく今まさに泥棒に入られた部屋という感じ。ホカホカです。
依頼人と僕はどちらとも無く顔を見合わせニヤリ、お互いの満足感を確認し合うかの様に軽く頷き。何も盗らない泥棒はそそくさとお家を後にしました。
その後の僕たちは近くの喫茶店でコーヒーを飲みながら覚めやらぬ興奮を冷ましつつ、時間も無いので謝礼を頂き別れを告げました。あとは彼女の演技次第。
さっきまでの泥棒は軽快な足取りで、現場の第一発見者に成るべく来た道を戻っていきました。
おしまい。
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もともとのお話が面白いですが、この順番で読んだ方が面白いです。
キノの旅のaとbの話のような。