裏バイトの世界では、時に人間の体の一部がお金に換えられる事も珍しい事じゃないんだ。
このブログでも今までに、「
髪の毛売買の裏バイト」「
臓器売買ブローカー」「
人体売買ブローカー」などなど、「人間の体は商品になり得るのだシリーズ」って言うなんとも悪趣味な裏バイトの数々を解説してきたんだけど。

今日紹介するのもそんな僕たちの体にまつわる裏バイトのお話・・・テーマは僕らの体の中で脈々と流れ、生命の源を運ぶ「血液」
その名も『血液売買(売血)の裏バイト!』だ
病院では日々膨大な量の血液が必要とされ、それらをまかなう為にこの裏バイトは存在した。もちろん現代では献血のみで血液をまかなっている訳なんだけど、これはそんな献血という仕組みが確立される前・・・激動の1950年代、売血は当時の貧困層が生き抜く為の手段であり、やがて悲劇を巻き起こす事となる・・まさに伝説の裏バイト・・・その真実の物語なんだ。
また、現代においての血液の値段(病院は一体いくらで血液を買い取っているのか!?)なんて話にも触れているんで、興味のある人は続きを読むで。
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さて、そもそも売血(ばいけつ)ってのは自らの血液を有償で採血させる行為の事をさすんだけど。日本では1950年代から1960年代半ばまで輸血用血液のほとんどが民間血液銀行によって供給されてて、その原料は売血で賄われていたんだ。
で、そんな売血の仕組みは今でいう献血と同じ様な流れだったんだけど、大きな違いとして血液を提供するとお金がもらえたことであり、それはまさに売血の裏バイトなんだ。
ちなみに現在の献血ではモノを渡す事も禁止されているんだけど、採決の際にはジュースなんかが飲めたりする訳で。当時はその特典がもっと凄くって、1回目の検査でジュースやテレフォンカードが貰え、異常がなければ1週間後に200cc採って1万円とテレフォンカードが貰えるという仕組みだったんだ。
で、それは現在の献血にほとんど近い仕組みでありながらお金がもらえる訳で。健康で暇な学生の特権的な裏バイトとしてもてはやされてて・・・確かに学生にとっての1万円はでかい、僕が当時の学生であれば確実にやっていただろーなという裏バイトなんだけど。
・・・やがて生活に困り売血する人が増え、本格的な裏バイトとして人々に浸透しつつ、その裏には沢山の闇を含んでいて、それはまさに売血の歴史の陰。ゆっくりと、確実に人々を浸食していく。
・・・当時、金銭を得るために過度の売血を繰り返していた人たちの血液には「黄色い血」って俗称がついていた。それは肝炎の症状である黄疸や血漿自体の色が黄色で、そういった病気になると実際に血液が黄色く見えたことに由来するんだけど、1960年代初頭は、まだ感染症の検査が不十分だったことに加え、売血者はそのほとんどが低所得の肉体労働者で、この層では覚醒剤の静脈注射が蔓延していて、注射針による肝炎ウイルス感染が広がっていったんだ。
さらに血液を買い取る血液銀行と売血者双方のモラルもとても低く、加えて売血者集めは暴力団の資金源でもあり・・・。そんな油たっぷりのドロドロ血液の様にドロドロとした時代背景は、貧血や明らかな肝障害を無視しての煩雑な売血を横行させ。結果、ウイルスに汚染された輸血用血液が出回り、医療現場では輸血後肝炎が頻発。
この頃の輸血時に肝炎を合併するリスクは一説に20%もあったとされていたんだけど、当時は医師達はこういった数値を手術のに当然甘受すべきリスクとしていたほどで、それは今考えると異常であり、やがて黄色い血が原因となり売血の裏バイトの終焉を告げる事件がおこる事となる。。。
そう。いよいよ売血は終焉の時を迎える・・・。
その発端は1964年にライシャワー駐日アメリカ大使が刺される事件だった。
大使は一命をとりとめたんだけど、手術時の輸血により輸血後肝炎を発症したことが明らかになると、この事件をきっかけにマスコミを中心として「黄色い血追放キャンペーン」が張られ、結果、提供者のモラルが期待できる献血制度へと血液行政は大きくシフトしていくんだ。
その後は、1964年に閣議で輸血用血液を献血でまかなうことが決定され
5年後の1969年、売血の裏バイトは完全なる終焉を迎えることとなる・・・。
という様に、日本では血液が売買されていたという現実があって、それは当時の人々にとって貴重な裏バイトとして生活の糧となっていたんだけれど、それってつまり、そんだけの価値が人間の血液にはあるという事!
それじゃー、現在、僕たちの献血で賄われる血液は一体いくらで病院に買い取られているの?ってな具体的な金額が知りたくなってくるので調べてみたんだけど、なんと下の様な驚きの金額設定がなされていたんだ。
赤血球製剤
それぞれ200mL・400mL献血1人分に相当。
• 赤血球濃厚液−LR「日赤」血液200mLに由来する赤血球 - 8,169円
• 赤血球濃厚液−LR「日赤」血液400mLに由来する赤血球 - 16,338円
血小板製剤
血小板成分献血1人分に相当。
• 濃厚血小板「日赤」10単位約200mL - 76,812円
• 濃厚血小板「日赤」15単位約250mL - 115,207円
• 濃厚血小板「日赤」20単位約250mL - 153,610円
血漿製剤
血漿成分献血1人分に相当します。
• 新鮮凍結血漿「日赤」450mL - 22,961円
うーん、血液売買(売血)の裏バイトの存在にも頷ける高額な設定で、やっぱり人間の体の一部、その重要性を物語っている。
さて、そんな日本では過去の事となってしまった売血の裏バイトなんだけど、世界に目を向けると、中国等の貧しい農村部では今も売血で生計を立てる例があり、600ccで1300円くらいの値段で取引されているんだ・・・。
という訳で体の一部の売買は、ある意味誰にでも出来る究極の裏バイトなんだけど、その性質上数々の負の歴史と闇を含みやすく、興味深くも恐ろしい、そんな裏バイトでした。
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