大学病院の地下には、ホルマリンの巨大プールに死体がぷかぷか浮かんでいる・・・。
そこは死体の保管場所、解剖で使う死体達を沈めてあるその場所で、死体を常にホルマリンに漬けておく為に、浮かび上がってくる死体を棒でつっついて沈める必要がある・・・。
ゆっくりと、ホルマリンから浮かび上がる死体を眺めながら、一人ボーッと死体と過ごすのは、精神的に極めて辛い作業であって、その異常さゆえ、その給料も莫大な金額が約束される事となるのだ・・・。

さてさて、そんな有名噂の裏バイトの王様といえばこいつ、死体洗いの裏バイト。
裏バイトサークルもこの噂から裏バイトの世界に興味を持った訳なんだけど。実際の所どーなんだよ?ってことを少し詳しく書いてみます。
事の始まりは50年前。
この死体洗いのバイトが高給だという話を始めたのは大江健三郎の「死者の奢り」という小説でした。50年も昔の本なんですが、これは作者の全くの創作というよりは、当時すでに流布していた噂をもとにして小説のネタにしたのではないかといわれているんだ。
そしてコレ、余りにも興味深かったので、実際に僕も読破したんですが。
医学部解剖学教室の解剖用死体のメンテナンスのアルバイトを、高給につられ主人公が初め、その内面を鋭く描いた作品で、なかなかテーマが面白い。。
有名な「大学病院の地下には、ホルマリンの巨大プールに死体がぷかぷか浮かんでいて、それを棒でつっついて沈める」というのはまさにここからきているんです。
「医学都市伝説」というサイトでは「解剖学教室の高給バイト 」という題名で解説されているんだけど。
大学病院でそんなに高額の給料を払ってバイトを雇う理由もないし。
「ベトナム戦争当時の戦死した米兵の死体をきれいにする高給バイト」という裏バイトも否定されてます。死体を洗う仕事を貶めて「低い仕事、嫌な仕事である」ってな差別から、この仕事は高給が支払われているのだという噂話で、後ろめたさを解消しているのではないかと、解説していて、なるほどと思ってしまいます。
とはいえ、死体をキレイにする仕事というのは本当にあって、葬儀屋さんがやってる「湯灌」というやつは、亡くなった方の清拭をするわけです。とはいえこれも、社会勉強などといって気軽にさせてくれるものではなさそう。
ほかにも、「エンバーミング」という死体を美しく保存する仕事があるのですが、こちらも特殊技術が必要な仕事なので、アルバイトとしてはなかなか難しいみたいです。
とはいえ、いつまでたっても有名であり続ける妙な魅力がこの裏バイトにはあって、なんとなく、実際にやってる絵が思い浮かぶんだよね。
うーん。やっぱりすごいな大江さん。ってことなんだろうか・・・。
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