ナツメグ『よしっいくぞ!』
サイモンシン『家か車ゲットするまでやるっきゃない!』
こーして、焼き肉屋を後にした僕等。向かうはコンビニだ!!
ナツメグ『取りあえずみんな100円ちょうだい』
サイモンシン『よし、じゃー何買う?』
シーモア『コンドームじゃない?カップル多いし』
ナツメグ『いや、それはさすがに引きますって』
ノッポ『でも確かに、カップルなら、彼女の手前、見栄はっていいものくれるかも!』
サイモンシン『おぉーじゃあ、カップルターゲットで、なんか探そう』
ナツメグ『じゃこれは?カップルをターゲットで、二人の仲をより強力にくっ付けます!!アロンアルファー368円!!』
一同 『それだ!!』
というお馬鹿な発想でアロンアルファーを購入した僕等。
酔ってるノリのまま、この後、ついにわらしべ長者開始!!
『最初はぐー!じゃんけんぽい!!!』
『いっせの~せ~2!!』
『いっせーのせー3!!』
そう、一番重要な誰が声をかけるかは『いっせーのーせ』(別名 指スマ)で決めます。
ノッポ『うわぁー』
ナツメグ『よし、言ってこいノッポ!!』
サイモンシン『頑張れノッポ!』
すると、なにを血迷ったかノッポ、一人でしゃがみ込む女性にいきなり声をかける!!
ノッポ『すみませーん、あのー、僕たち今、わらしべ長者っていうのやっていて、このアロンアルファーと、お姉さんの持ってるものを交換してもらえませんか?』
『・・・・・。』困惑の表情・・・。
すかさず皆でフォロー。
ナツメグ『あのテレビで良くやってるあれです!!お願いします。どーにか僕達、最後は家まで辿り着きたいんです、笑』
サイモンシン『もー、ティッシュでも、何でもいいんで、そのバックの中にいらないものはいってませんか?』
僕等のノリを受け入れてくれたのか、少しだけお姉さんの顔に笑みが表れたのだけど。
お姉さん『なにも持ってないんですよ、ごめんなさい』
ノッポ『そこをなんとか!』
ナツメグ『もー何でもいいんです!』
お姉さん『ごめんなさい本当に無いんです』
ナツメグ『所で、一人でしゃがみ込んで何してるんですか?』
お姉さん『あっ彼氏を待ってるんです』
ナツメグ『じゃあこのアロンアルファーがあれば彼氏との仲もより強力に接着出来ちゃいますよ!!』
お姉さん『・・・・。』
空気を読んだサイモンシンがココで僕等を止める。
一人目失敗!!
まーでも、このくらいは、想定内、どんどん行くよ!
ってことで、次は酔ってる人をターゲットにイッセーノセ開始!!
で、今回負けたのはナツメグ。
と、ちょうどいいタイミングで遠くからカップルが腕組んで歩いてきた。しかも、男はちょっと顔が赤い。飲んでる!
ナツメグ『すみませーん、あの、僕等わらしべ長者って言うのをやっていて、お二人のどちかの今持っているものと、このアロンアルファーを、交換してもらえませんか?』
一同 『お願いします!!』
カップル『うわぁーごめん、なんかあげたいんだけど、今、何も持ってないんだ・・・。』
そう、よく見るとこのカップル、明らかに鞄を持っていない。
うっ致命傷だ・・・。次!!
『いっせのーせー5!!』
今度はシーモアが負け、一人のおじさんのもとへ。彼、何故か一人で黄昏れていた。
あの黄昏っぷりは、きっとなにかもってるよ!!
シーモア『すみませーん僕達、テレビで良くある、わらしべ長者っていうのをやっていて、今持っているものと、このアロンアルファーを、交換してもらえませんか?』
一同 『お願いします・・・。』
困惑の表情を浮かべつつ、僕等の熱意が伝わったのか、持ち物を探してくれる。
おじさん『・・・ごめん、やっぱり何も無いや・・・。』
まーそりゃそうですよ。
大体、基本的に外出時には必要なもの以外持たないっての!!ってなことをうすうす感じ始めてきた僕達。
しかし、まだ諦める訳には行かない。んだけど、後一人やって駄目だったらもー寒いし止めようよ、と、かなり弱気な感じな僕等。
で、取りあえず、ここで宣伝。
『お願いだから、絶対投票しないでください!
学生ブログランキング』
ってことで、気を取り直して次!
『いっせーのーせー、4!!』
ナツメグ『うわぁーまたかよ!よし、じゃあ勝負かけてくる!!』
サイモンシン『頑張れ!!!』
ナツメグ『おう!!』
ってな感じで、ナツメグは向こうから近づいてくる、強面、サングラス、でも確実に酔っぱらいのお兄さん方の元へ向かった!!
ナツメグ『すみませーん!』
お兄さん『おう、どーした!』
ナツメグ『あの、僕等わらしべ長者って言うのをやっていて・・・。お二人のどちかの今持っているものと、このアロンアルファーを、交換してもらえませんか?』
お兄さん方爆笑!!!!!
お兄さん『おーいいよいいよ、なんかあげるよ!』
ナツメグ『本当ですか!?』
こうして、お兄さん方、アタッシュケースみたいな鞄を開いて、探してくれた。
お兄さん『これなんかどうや?』
ナツメグ『うぉーいいんですか!!、是非お願いします!』
一同 『ありがとうございます!』
お兄さん『おう、頑張ってな、家立てろよ~』
ナツメグ『はい!!頑張ります!』
ついにゲット、4人目にして初成功!!やっぱり、コレ、相手のノリが大切だね!!シラフの人達から見ると、いきなり大学生4人に声かけられるのは怖いみたい。にしてもいい人もいるもんだ。
そして、気になるもらったものは『携帯充電器(FOMA用)!!!』
いやーこれ、普通にいいものに変わっちゃいました。そして、皆の顔に笑顔が戻った。行ける!!家が見えてきたっ!!
そんなポジティブ全快な僕等そのままの勢いで次へ!!
『いっせーのーせー、6!!』
ナツメグ『いやッ!またかよ!なんかコレ弱くない俺・・・』
ってことで、行きましたよ、遠くに見えるカップルのもとへ。
ナツメグ『あの、僕等わらしべ長者って言うのをやっていて・・・。お二人のどちかの今持っているものと、この携帯充電器を、交換してもらえませんか?・・・・』
相手のカップル『・・・・・・・。』
あれ、なんか空気がおかしい!
よくよくカップルを見る・・・・!!
ナツメグ『うわっ、よく見たら女の人!最初に声かけた人じゃん!』
と僕は心の中でつぶやきました。
お兄さん 『なんだ、お前達か、面度臭い奴らは!』
と男の方が、ここで、初めて口を開く!
ナツメグ『あっすみません!でも、さっきのアロンアルファーから携帯充電器に変わったんですよ♪だから、お兄さん、この充電器と何か交換してもらえませんか?お願いします!』
と、ちょっと下手に出ながら、お願いしてみた。すると
お兄さん『おう、いいよいいよ!』
何だ、いい人じゃんこの人♪
お兄さん『じゃーこのカバンやるよ』
ナツメグ『本当っすか!』
お兄さん『おう、そのかわり、ここに車もってこいよ!!!』
えーーーーーーー!!
あれっ!これって、ひょっとして、マジ切れ?!
隣のサイモンシンと顔を見合わせる。
ナツメグ『いやいや、この携帯充電器しか僕等はあげれないんですよ』
お兄さん『なんでだよ!』
ナツメグ『いや、うん、なんでって言われても、そういうゲームなんで。はいっ、じゃあいいです、ありがとうございました、いろいろ面度臭い奴らですみませんでした!!』
ノッポ『すみません』
サイモンシン『すみませんでした』
面倒ごとは、まっぴらなので、素直に謝った。
お兄さん『おう、じゃーな』
ナツメグ『はい、良いお年を』
お兄さん『おう、お前等も良い年過ごせよ』
一同 『はーーーい』
ってなわけで、まさに一瞬触発!!
一同 『いやー、危なかったぁー、笑』
ってことで、なんか巧い事オチもできたので、ここで終了することに。
このわらしべ長者、裏バイトとしては、はっきり言ってやるだけ馬鹿です。テレビの様には行きません。まぁーそんなことはやる前から僕達も分かっていたのですが。とにかく、まぁーみんなすっごい警戒してますよ。